債務整理とは、その名の通り、法律的に借金を整理することです。テレビドラマなどでは借金の返済に困っている人がヤクザにおいかけられたり、家族を残して首をつったりするシーンがありますが、そういったことがないように「債務者を立ち直らせる」のが債務整理です。債務整理には任意整理、民事再生、自己破産といった種類があります。任意整理は、弁護士が間に立って話し合いをして借金を減額できるように交渉してくれます。

任意整理の依頼をした時点で催促が止まり、交渉が終わるまでの間返済から開放されます。また、利息がなくなったり、過払い金が発生している場合はお金が戻ってくることもあります。ただし任意整理をしても元本は減りません。民事再生は、任意整理をしてもなお返せない額の借金が残っている人で、自己破産をしたくない、家を手放したくない人がとる方法です。

民事再生をすると、住宅ローン以外の借金の元本が大幅に減らすことができます。住宅ローンの減額はできないため、住宅ローンそのものの返済に困っている人には不向きな制度です。自己破産は、財産をすべて手放す代わりに借金をすべて帳消しにできる制度です。ただし自己破産をするには一定の条件があり、ギャンブルなどで浪費した人は免責がおりません。

また保証人は免責されませんので、保証人のこともよく考えて行なう必要があります。債務整理をすると、会社をクビになるだとか戸籍に記載されるとかいろいろな噂が飛び交っていますが、借金に困った人が再スタートをするために法律で守られた制度なので、そのようなデメリットはありません。ただし個人信用情報に記録されるので、およそ7年間はクレジットカードやローンを組めなくなります。