残債がまだある状態で過払いの返還請求をするとブラックリストに載るというのが一般的ですが、これは必ずしもすべてに当てはまるものではありません。まず、ブラックリストに登録すのかどうかは貸金業者の判断するところです。貸金業者のさじ加減と言ったところがありますから、登録されないこともあります。また、自分で手続きをすべて行った場合には、ブラックリストに載る可能性は低くなります。

弁護士や司法書士に依頼した場合には、その段階で債務整理を行ったことになりますから、情報としては登録されるのが普通です。この場合も、貸し金業者側の判断によりますから、登録しない方針の業者であれば登録されないでしょう。弁護士や司法書士に依頼すると、まず取引履歴を取り寄せて引き直しno計算が行われます。そして過払いが発生していれば交渉や訴訟などが行われます。

最終的には和解に持ち込まれることも多いですが、すべてが終わった段階で債務整理の情報は削除されるのが一般的です。ただ、引き直しを行った結果、債務の減額などが行われれば、やはり債務整理という扱いになりますから、その情報は登録されます。たとえば、引き直しによって残債が数百円くらいになったときに、それくらいならもうゼロにしてほしいといって応じてくれた場合、金額は小さくても債務整理という扱いになりますから、ブラックリストに載ると考えておいた方が良いです。過払いだけでは基本的にはブラックリストには載りませんが、債務整理の扱いになると載ることがあります。